経営者が事業の手じまいを考える時、適切な相談相手が必要になります。廃業支援センターでは廃業経験がある廃業コーディネーターが、経営者に寄り添い廃業の手続きを支援致します。
廃業相談

廃業支援サービスの流れ

1 問い合わせ
2 ヒアリング
3 廃業スケジュール策定
4 専門家紹介
5 廃業プロセス開始

1 問い合わせ

2 ヒアリングに関して

弊社へのお問い合わせでも非常に多いのが、「どのように廃業の手続きを進めてよいのか分からない?」という質問になります。廃業をする際には、雇用の問題・顧客の問題・取引先の問題・株主の問題・在庫処分の問題・事務所や店舗の原状回復など様々な問題を同時に解決していく必要があります。「従業員の引きとり先はどうしよう、、」「お客様のサポートはどうしていこう?」「事務所の引き上げにはどれくらいの費用がかかるのだろう?」などと思いを巡らせていると、どの問題から片付けていけばいいのか分からなくなってしまう社長が多いという印象があります。様々な経営課題を解決してきた経営者であっても、事業を投じるという事に関して経験が豊富なケースはほとんどありません。「何を残したいのか」「優先順位はどうするのか」「いつまでに会社を閉じるのか」という観点からヒアリングを行い、社長のセカンドステージにとって最適な選択を見つけていきます

3 廃業スケジュール策定

昔からよく言われる、「段取り8分(ぶ)、仕事2分」という言葉は廃業のプロセスにも当てはまります。事前の準備がしっかりとしている程、廃業の手続きもスムーズに進みます。
準備が出来ていれば、廃業に向けてのスケジュールも作りやすくなります。
準備をする為に確認をしなければいけない事としては<ヒト・モノ・カネ>があります。

ヒト
従業員人数、雇用形態、給与、残業代の支払い状況などは廃業に関して、しっかりと確認していく必要があります。就労規則や従業員名簿をチェックして、それぞれの従業員ごと会社との雇用契約がどうなっているのかを調べて置く事が大切になります。取引のある社労士に相談する事をお勧め致します。

モノ
会社が所有する資産についての確認も必須になります。業歴の長い会社の場合、現在の経営者でも、どうなっているのか分からない不動産や資産が帳簿にのっているケースなどもあります。不動産に関しては簿価と実勢価格に乖離があるケースが多いので、確認が必要となります。日ごろから、所有している物件の価値については不動産業者に確認をとり、処分した場合にいくらになるのかと言う事は把握しておいた方がよいと言えます。また、在庫や仕掛品などの資産についても、廃業を向かえる際には通常の取引価格で換価出来ないケースがほとんどです。場合によっては処分代が多額にかかってくる事も想定されます。自分の会社がどんなモノを持っていてい、処分したらどれくらいの金額になるのかを把握しておく事は廃業の始めの一歩としてとても大切な事になります。

カネ
廃業に際して、自社の財務状況を確認する事は、必ず必要な事になります。事業を継続していく事の判断基準として、損益計算書で営業黒字を毎年出しているかどうかという事があります。また、3期連続で赤字決算をしている場合は、廃業を検討するひとつの基準になります。債務超過の場合も通常清算をする事が出来ません。その為、特別清算という手続きを裁判所の元で進める必要があります。基本的な事として、金融機関に対する借入の状況を確認しておく事が必須になります。それぞれの返済額や担保の有無などをめとめた表にしておく事をお勧めします。経営者の中には「お金の事は経理に任せている」「税理士さんに聞いてみないと」という方も多いかもしれませんが、廃業する際には経理を担当している従業員もいなくなったり、お願いできる税理士もいなくなってしまう事も想定されます。自分の頭で会社のカネを理解しておく必要があります。

廃業支援センターでは会社の<ヒト・モノ・カネ>の状況を経営者と一緒に把握しながら、廃業のスケジュールを策定していきます。最終の受注月と営業停止月を、従業員の有給休暇の取得状況などを検討しながら決めていく事になります。

4 専門家紹介

廃業支援には、弁護士・会計士・税理士・司法書士・中小企業診断士などの専門家の支援が必要になります。廃業においては法的な手続きをとるケースも出てくる為、その際は代理人となる弁護士が必要になります。中小企業においては顧問弁護士の契約をしていない場合も多くあります。廃業支援センターでは、それぞれの会社にあった弁護士の紹介をおこなっています。
会社の清算の手続きにおいては、会計士や税理士のサポートが必要になります。顧問の税理士が廃業時に手助けしてくれない場合もありますので、廃業の手続きに精通した会計士・税理士の紹介を致します。会社を閉じる際には登記の手続きがいくつか発生します。廃業の手続きに精通した司法書士を紹介致します。

5 廃業プロセス開始

廃業支援センターは、経営者と共に廃業の基本的な方針を決定してスケジュールを作っていきます。企業の業態や規模、社長の特徴を考慮した上で、最適な専門家の紹介を行っていきます。社長が一人で廃業の全てを行うのは非常に難しいと言えます。廃業支援センターがコーディネーター役となって、プロフェッショナルな専門家を紹介し、スムーズな廃業プロセスが開始できるように支援をおこなっていきます。

本サービスでは廃業経験がある廃業コーディネーターが、孤独な経営者に寄り添い相談にあたります。また独自のネットワークにより、廃業に強い弁護士・会計士・税理士などの専門家の紹介を行い、廃業に向けてのチーム作り、スケジュールの策定・実施を支援します。